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2024年 01月 15日

【今回のキャスト】



※ 3月16日(土)の『中西保志 ~春に歌う~』の概要については、本稿の前の欄をスクロールしてご覧ください。


【今回のキャスト】_d0326861_23000889.jpg



今回は、おなじみピアノの奥山勝さんと、

【今回のキャスト】_d0326861_23184555.png


男二人の「おっさんずライブ」にしよう、と思っていたんですが、
急遽、ドイツから懐かしい仲間が参戦してくれることになりました。

髙橋麻理子さん

【今回のキャスト】_d0326861_18555550.jpg

髙橋麻理子(タカハシ マリコ)

 桐朋学園大学首席卒業。霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、及びサントリー賞受賞。第6回大阪国際室内楽コンクール、トリオ部門にて日本人初の第三位入賞。2007年渡独。
 2021年8月、世界初録音を含む「間宮芳生 チェロとピアノのための作品集」(ピアノ・山田剛史 コジマ録音・第76回文化庁芸術祭参加作品)をリリース。
 レコード芸術「準特選盤」、朝日新聞「推薦盤」、音楽現代「推薦盤」ほか、日経新聞紙上等でも高く評価された。
 これまでに小椋佳、槇原敬之などのツアーをはじめ数々のアーティストのレコーディング及びライブサポートも務める。


その昔、ミュージカル『ぶんざ』に参加した、たしか最年少のメンバー(チェロ)だったと思います。
あの公演のとき彼女は学校出たてで、その後わりとすぐにドイツに移住し、最近は日本とドイツ両国で活躍されているそうです。
帰国中に、この間の『テレ東60周年特番』で自分が出川哲郎氏とデュエット(?)してたのを偶然見ていて、「兄やんも大変ですねぇ」と久しぶりに連絡をくれたのでした。
その実力は折り紙付きですので、大いに期待してください。



【お願い】
いつも暖かいご声援、ありがとうございます。
一つ、確認がございます。公式HPの「Contact」のメッセージ欄をご利用いただく場合、下図の通り、「中西保志へのファンレターなど」の部分のレターボックスをクリックしてご利用くださるようお願いいたします。
【今回のキャスト】_d0326861_18421834.png

上の部分は仕事の依頼や問い合わせなどに用いるものですので、こちらから送られますと事務作業上支障があり、また中西本人に届くのに時間がかかる場合がございます。
ご了承の上、今後ともよろしくお願いいたします。












# by simplex-YN | 2024-01-15 18:39
2024年 01月 11日

【あらためて告知させていただきます】

(今回のライブ開催に向けての自分の想いは本欄【年頭に】をご覧ください。)




中西保志 ~春に歌う~

の、お申込み等についての概要がまとまりましたのでお知らせいたします。



【あらためて告知させていただきます】_d0326861_23000889.jpg




2024年3月16日(土)

場所:ライブレストランラドンナ原宿」 



【あらためて告知させていただきます】_d0326861_13532662.png




今回はお昼のランチライブです。

開場 11:30 開演 12:30(14:00~14:30ごろ 終演予定)


参加費:(予約)7,000円(税込)
    
    (当日)8,000円(税込)

(1ドリンク&1フードのオーダーが必須となっております)



【あらためて告知させていただきます】_d0326861_13431059.png



お申し込みは

2024年2月3日(土) 以降に、

070-8361-9025

(受付時間11:00~19:00

までお電話いただき、オペレーターに「ご芳名」「ニックネーム」「ご予約人数」をお知らせいただくと、【仮予約】となります。

 ※おかけ間違えないようお願いいたします。

その際、オペレーターより申し込み用の専用口座番号(ゆうちょ銀行 口座名義「大・文化祭実行委員会」)をお知らせいたします。
そちらに、指定の期日までにご入金手続きを頂くと【予約成立】 となります。


ご入金を確認後、速やか(約48時間以内)に当欄「VOICE」にて、ご入金者様(ニックネーム)と、ご予約人数、及び 【予約番号】 を掲載させていただきます。

※ 予約番号はお申し込み順の「通し番号」になっております。この番号をもとに当日のお座席の指定をさせていただきます。



【お願い】

〇 オペレーターが多数のお電話を一度に処理できない場合がございますので、電話がつながらない場合は、恐れ入りますが、しばらくたってからおかけ直しください。

なお、留守電にコールバックするよう、メッセージされる方がいらっしゃいますが、その間も他のお客様からの電話をお受けしなければならない可能性がございますので、何卒ご了承の上、しばらくたってからおかけ直しくださいますようお願いいたします。

また、お申し込みの便宜を優先する関係上、ご入金の確認等に関するお問い合わせには対応できませんので、予めご了承ください。

※ 当日ご来場の際に受付にてお座席確認の上【領収書】 をお渡しいたします。



【ご注意】

〇 公演当日の5日前、2024年3月12日午前0時(11日終日)

までにご入金が確認できない場合は、「予約不成立」となります。

※ 新規または追加のお申し込みがそれ以降となります場合は、別途オペレーターにお問い合わせください。


〇 ご入金後、
公演当日の5日前、2024年3月12日午前0時(11日終日) 
を過ぎた時点でのご自身の都合によるキャンセル(返金等)には対応いたしかねますのでご注意ください。

※ この場合、ご希望の方には、後日【領収書】を郵送いたします。オペレーターにご確認ください。

また期日内キャンセルの場合は、

【解約手数料(料金の10%) + 振込手数料】

がかかります。


〇 衛生環境維持のため、入り口にての「検温」にご協力いただく場合がございます。
検温の結果、規定以上の体温を検知されたお客様にはご入場いただけない可能性がございますので、何卒ご了承ください。

〇 万が一、「中西保志」側の都合により当日の公演が開催不可能(中止)となった場合は、如何なる理由によらず速やかに全額返金とさせていただくことをお約束いたします。

 ※ この場合、返金の振込手数料は「中西保志」の負担とさせていただきます。



今後とも、本欄にて追加情報を掲載してまいります。










# by simplex-YN | 2024-01-11 21:35
2024年 01月 09日

【年頭に】

大変な新年になっております。


元日に起こった能登半島を震源とする地震災害。
大規模な津波被害と火災。

信じられないほど多くの犠牲者が出ているうえに、いまだ多数の安否のわからない方がおられ、各所で生活インフラが破壊され、交通すらままならぬ地域が発生している現状。

それに関連して起こったといえる2日の航空機事故。
被災地への物資搬送のためのシャトル運用のさなか、心ならず殉職された5名の海上保安庁職員の方々。
またこちらはむしろ旅客機の乗務員の方々の機転と乗客の冷静沈着な行動で、更に未曽有の大惨事になっていたのが防がれた、といえる奇跡もありました。


こんな今、発信するべきか迷うのですが、そうした状況をテレビ画面やネット情報でしか知る術がない、圧倒的多数の我々は、どうあるべきか。

はっきり言って、遠く離れた暖かい部屋で、どんなに被災地に心を寄せ胸を痛めようとも、それ自体何ら力を持ちえません。
苦しみを我が事に感じて鬱々と日を送ることに、意味は見出しえないのです。

むしろ少し無理をしても、自身の「幸福」をこそ噛みしめて前に進むべき時だと思います。
悲しみに沈んだ心で、他人を助けられるものでしょうか。
自分が笑えないで、人を励ませるでしょうか。


さしあたり必要なのは、組織的な復旧の力です。
ガレキを整理し、道路を修復し、物資を組織的に運ぶのは行政のレベルの力になります。
(今はむやみやたら物資を送りつけたり、現地に行こうとしてはいけない段階です)

その源は具体的には「お金」です。

言うまでもなく、義援金は尊い心の表れです。
しかしながら、そのもっと前に、行政を動かす「お金」とは、被災地にいない我々が、日々を平常に幸福に送ることで生まれるものである、ということを今こそ噛み締めるべき時なのです。


自分はいわゆる「エンターティンメント」の世界に生きてきました。
その目的・使命は、まさにみなさんに「幸せ」になっていただく、幸福を感じていただくことだと思っています。

「こんなときにライブの宣伝かよ」
時には心にそんな声が響くこともあります。
が、今はそんな甘ったれた、斜に構えたことを考えている時ではないのだ、と思うようにしています。
これはそういう「闘い」なのです。

我々みんなが幸せを感じ、笑える「日常」を持ち続けてこそ、苦しみの中にいる方々の支えに、助けになれるのだと信じます。


この世の出来事はすべて時の流れという「無常」の中にあり、どのように悲惨な事態であれ日々は人々の生きる意志と努力によって少しづつ、確実に収束にむかうものと思われます。
形は違え、過去の3年余りが我々に残した「教訓」といえるかもしれません。


あらゆる苦境を乗り越える力はみんなの笑顔が作り出すと信じています。

                       
                           中西保志




日本赤十字社 「令和6年能登半島地震災害義援金」 ページ

【年頭に】_d0326861_23000889.jpg










# by simplex-YN | 2024-01-09 03:04
2024年 01月 01日

【発表!】

【ご存知の通り、本日昼、能登半島を震源とする最大震度7の地震が発生し、日本海北部を中心とする海岸に津波が発生しています。
現時点では、詳細な状況が伝わってきておりませんが、報道された範囲でも家屋の損壊や火災など、かなりの被害が出ている模様です。
不安な状態で年明けを迎えていらっしゃる方々も数多くおられると拝察いたします。まずは身の安全を優先する行動をとられることを願っております。
                 
           1月1日 夜 中西保志     】


【発表!】_d0326861_23000546.jpg

新年あけおめ!


【発表!】_d0326861_23000889.jpg

以下続報にて











# by simplex-YN | 2024-01-01 00:00
2023年 12月 26日

【ことしも一年、お疲れさまでした。重大ニュースのお時間です】


皆さま、お待ちかね(?)の「重大ニュース2023」です。
さあ、どんどん行きましょう。


【1月】
〇 新型コロナ、5類移行決定
・・・まあ、とっくの昔に移行しててもおかしくはなかったんですが。行政というのはいったん動き出したら、簡単には「止まれない」ものなんでしょう。

とはいえ、2023年の暮れも、インフルエンザが流行しているようです。消毒・手洗い・うがい・室内の換気と加湿などは今後とも励行しましょう。
この3年間が残した数少ない「財産」です。

【2月】
〇 トルコ、シリアで地震(2023年2月6日)
・・・8月にはハワイ・マウイ島で大規模火災、9月にはモロッコ中部で地震M6・8。リビアでは大雨で大洪水。
先日も中国・甘粛省で大規模な地震が発生しています。

どのような立場の違いが有ろうと「困ったときはお互い様」です。
できる限りの援助をしたいですし、少なくともこうした事実を認識するべきです。

〇 車いすテニス国枝慎吾さん引退会見
・・・「絶対王者」は静かに去っていきました。

ある時、プロテニスの世界チャンピオン、ロジャー・フェデラー選手に、日本の記者が質問しました。
「なぜ、日本からはチャンピオンが生まれないんでしょうか?」
それを聴いて、フェデラーはこう返したそうです。
「君は何を言ってるんだ。日本にはクニエダがいるじゃあないか!」

「あの重いクルマ椅子を操り、あんなに軽やかにスマッシュを決める。オレにはあんなことできない。彼は真の王者だ
もう一人の世界チャンピオン、ノバク・ジョコビッチ選手もこのような賛辞を述べています。

グランドスラム車いす部門で、男子世界歴代最多となる計50回(シングルス28回、ダブルス22回)優勝の記録保持者。年間最終世界ランキングでは1位を10回記録している。
シングルスでは、年間グランドスラム(3冠)を計5回達成し、ダブルスではキャリアグランドスラムと4大会連続優勝を果たしている。
パラリンピックでは、金メダルをシングルスで3個、ダブルスで1個獲得。5大会連続(2004年アテネ〜2020年東京)でメダル獲得をしている。
2023年1月22日に、世界ランキング1位のまま現役引退を表明。
3月3日、国民栄誉賞の授与が決定。(ウィキペディアより)

ヒーローがいないんじゃない。みんなが「ヒーロー」に気づかないだけなんだ。

【3月】
〇 第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本優勝
・・・やはり「2023年」といえばこの出来事、と後世にも振り返られることでしょう。

残念ながら野球(ベースボール)は、サッカーやバスケットなどと比べて競技地域・競技人口共に地球規模で見れば「マイナースポーツ」扱いから抜け出ているとは言えません。
しかし、そうだからこそ今回の「サムライJAPAN」のグラウンド内外での活躍は、予選で対戦した欧州他の国々にその競技としての素晴らしさを伝える大きな役割を果たすことになったようです(事実、それらの国で、野球リーグの発足・拡大が相次いでいるといいます)し、日本国内でも少年野球などを中心に競技人口の減少が言われてきていた現状を良い方向に転換させる大きな起爆剤になったといえそうです。

前年のサッカーワールドカップ・カタール大会での日本代表の大健闘とともに、他の競技にも大いに刺激を与える結果となりました。

【4月】
〇 フィンランドがNATO加盟
・・・これは、今後に重大な影響を及ぼす可能性がある出来事です。
(出来れば「世界地図」を見ながらお読みください)

フィンランドは中世以来ずっとロシア(あるいはソ連)と国境を接してきた北欧の国です。
「NATO(北大西洋条約機構)」とは、1949年発足の、簡単に言えば「対ソ連(ロシア)同盟」です。
これに対して、当時の共産主義勢力であった東ヨーロッパでは1955年、ソ連を中心に「ワルシャワ条約機構」を発足させ、対峙することとなったのです。

ところが1989年、ドイツの「ベルリンの壁」崩壊から始まる東ヨーロッパ諸国の「脱・共産化」の波は、ついにソ連崩壊を引き起こし、1991年「ワルシャワ条約機構」は事実上消滅しました。
これで「めでたし、めでたし」とはいかないのが国際政治のややこしさ、です。

この結果、ロシアとNATO加盟諸国との間には「緩衝地帯」が無くなることとなってしまったのです。
つまり、敵対する国同士の間に「緩衝(クッション)」が有れば、とりあえず直接的に国境をめぐるトラブルは起こさずに済んだわけです。
具体的にはエストニア・ラトヴィア・リトアニアの「バルト三国」、ポーランド、チェコ・スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ユーゴスラヴィアなどです。(当時の国名を含む)

これらの国は「ソ連崩壊」に呼応してそれぞれ「民主化」すなわち「非共産化」の道を行き始め、その過程でいくつかに分裂した国もあり、その多くがNATOに加盟しました。
つまりロシアから見れば、「オセロゲーム」で自分のだと思っていた石が次々にひっくり返る結果になったのです。
これらがNATO化するという事は、自分のすぐそばまで「敵」が迫ってきた、という感覚になるわけです。

だからこそ、「皮一枚」残ったベラルーシ、モルドバ、ウクライナなどの、同じスラヴ系民族の「旧・同盟国」だけは何が何でも放さへんで-!、という姿勢になるわけです。
(現在の「ウクライナ戦争」の遠因も、実はここにあります)

バルト三国(特にエストニア・ラトヴィア)は、直接ロシア国境に接しているだけに、ロシアはこれらのNATO加盟に激しく反対しましたが、結局国民の強い加盟への意思が貫かれた形で三国のNATO加盟は実現したのです。
まあ、あえて言うならば、ロシアはこの三国の背後(リトアニアとポーランドの間)に「飛び地」(カリーニングラード)を持っており、ここに巨大な軍事基地を置くことで三国を挟み撃ちでけん制する形にはなっているのですが。

ところがフィンランドの場合は全く異なります。
ここは正真正銘、ロシアと長大な国境線で接しており、かつ背後にはバリバリのNATO加盟国ノルウェーが控えています。(スゥエーデンも現在、加盟申請中、ほぼ確定)

これは何を意味するか?
ロシアはいつNATO軍から攻撃を受けるかわからない」状態になった、という事です。

「へッ、自分からウクライナに侵攻しといて、何を言ってやがるンでぇ!」
と、いいたいのはわかりますが、あくまでもロシア側から見た場合、これまで自分を守ってくれていた「鎧(よろい)」が一枚、また一枚と引っぺがされていく気分なのです。

もちろんフィンランドにしてみれば、
「今まで波風を立てまいとロシアに気を使ってNATO加盟は控えていたけど、もう我慢できない。ウクライナの二の舞いはゴメンだ!」という事でしょう。

2024年以降は、この地域に「問題」が持ち上がる可能性があります。
この「予言」が当たらないことを祈ります。

【5月】
〇 長野立てこもり、死者4人(中野市4人殺害事件)
・・・国内の事件ですが、最近顕著にみられる「無敵の人」が起こした事件の典型として取り上げました。
昨年7月、奈良で起こった「安倍晋三・元総理暗殺事件」や、数年前の「京都アニメ放火殺人事件」の犯人などにみられる傾向です。
この夏、札幌で起こった「頭部持ち去り事件」の容疑者なども、こういったパターンの犯罪であることが疑われます。

通常我々は、無意識のうちに「社会(のルール)」、あるいは「世間(の常識)」というものに縛られて生きています。
これがなければ、たとえば歩道と車道を区別する必要はないし、欲しいものを手に入れるのに代金を払う必要はないし、行列に並んで順番を待つ必要もないし、約束を守る必要もなくなってしまうわけです。

ずっと以前、この項で書いたと思いますが、社会学の用語で「アノミー」という言葉があります。
これは日本語に訳すのが難しいのですが、「無・規範(物事の判断の基準がない)」「無・連帯(「同じ日本人だ」「同じ人間だ」という意識がない)」とでもいう状態のことです。
社会を形作る底辺の「常識」「ルール」が、人々の心から抜け落ちてしまう状態のことです。

たとえどんなに立派なルールがあっても、それが人々の心の底辺にしみこんでいなければ、何の役にも立ちません。

心に沁み込んだ規範(ルール)が、人を無意識に動かすことを「エトス(行動様式)」
と呼びます。
なぜ罪を犯してはいけないか、なぜルールを守らねばならないか、我々はそんなことをいつも考えて行動しているわけではありません。
全く意識せずに行動しているにもかかわらず、世の中が秩序をもって動くのは、この「エトス」が存在してるからなのです。

「連帯感」もそうです。なぜ外国から日本に帰ってきたらホッとするのか、なぜ外国で同じ日本人同士とわかるとホッとするのか、それは「帰属意識」という連帯感があるからです。

多分、猛獣が潜んでいるジャングルで人に出会ったら、たとえその人がどこの国の人でもホッとするはずです。
「同じ人間(人類)」という帰属意識が働くからです。

これらがあるからこそ「常識」「ルール」は無意識のレベルでひとを拘束し、社会を維持しているのです。
長引く不況が原因なのか、それともほかの理由からか日本人の中から、この「規範」「連帯感」が壊れた、あるいはもともと無い、としか思えない人物が出てくるようになってきました。

実は、凶悪犯罪の件数自体は年々減少し続けています。
かつて我が国が本当に貧困状態だった時、貧しさ、ひもじさを脱するために犯罪に走る人が激増していた時期もありました。
しかし、現在はそういう状態でないにもかかわらず、「理由のはっきりしない」凶悪犯罪が起こっています。

「(なぜやったか)わからない」「誰でもよかった」

かといって、彼らはいわゆる「精神異常」でも、「薬物依存」でもないケースがあるのです。
このような人物にとっては、警察に捕まろうが、社会的地位を失おうが、極端にいえば死刑になろうが、返り討ちにあって殺されようが、どうでもいい、ただ目の前の「やりたいこと」が出来ればいい、という事になります。

「無敵」とは、物理的抵抗(暴力を含む)以外に、目的を阻むものが存在しない、という意味です。
だからターゲットは力のありそうな男性よりも、非力そうな女性や子供、老人、障碍者の方などが多くなるのです。

これは防ぎようがありません。いつどこで起こるか、予測ができないからです。

こういった犯罪が増えるという事は、とうぜん社会が持つ「規範」や「連帯感」を壊していくことになります。
互いが互いを無条件には信頼できない状態。
すなわち「アノミー」が拡大していくわけです。

実は、この現実を「予言」していた小説があります。
高見広春 著『バトルロワイヤル』
です。
かつて映画化されてかなり話題になりましたが、小説の方はより深く「人が人を信じること」の困難さを、ダイレクトに押し出しています。
「自分以外は全部「敵」」という、不毛で殺伐とした近未来の空気を、これほどリアルに描いている作品はないと思います。
未見の方はご一読をお勧めします。

われわれにできることは、困っている人には手を差し伸べ、助け合う心を持ち続けること、それしかないと思います。

【6月】
〇 マイナンバーカードを巡る混乱
・・・現政権は、来年いっぱいで「健康保険証」を廃止し、「マイナンバーカード」に統一することを閣議決定したそうですが、いまだに未加入者が3割もいるのに、いったいどうするつもりなんでしょうか。

また、カードの登録の際の操作ミスで、現在までに数千件もの「誤入力」が確認されているそうですが、そんな状態のままで本当に実行する(できる)つもりなんでしょうか。
「数千万人のうちの数千人だ。誤差の範囲」とでも思っているんでしょうか。

サービスの一元化は、確かに行政のスリム化の重要な条件だと思いますが、あまりにも時期尚早ではないでしょうか。

【7月】
〇 各地で猛暑と豪雨が相次ぐ
・・・長すぎた猛暑のせいか、いまだに「年末感」が薄いです。

〇 ビッグモーター保険金不正・街路樹伐採問題
・・・せめて吸収合併した「ハナテン中古車センター」だけ独立させてほしい。(あのCMのニューバージョンが見たいwww)

【8月】
〇 福島第1原発の処理水の海洋放出開始
・・・いまだに「某国」では処理水のことを「汚染水」などと呼んで、我が国の原子力政策をディスっているようですが、これはどう見ても非科学的かつアンフェアです。

まず、今回海洋放出された処理水に主に含まれている、とされる「トリチウム」という物質についてですが、「トリチウム」とか「放射性物質」なんて言うと物凄い危険物みたいですが、和名でいいましょうよ和名で。

三重水素
これです。
つまり水素(H)の同位体なのです。もともと自然界に存在します。
水素には放射性同位体が複数あり、「重水素」「三重水素」などがあります。
海水中には「水」と「重水」「三重水(トリチウム水)」というものが混在しているのです。
水道水にも普通に含まれているものです。

この「三重水素(トリチウム)」は、ごく微弱な放射性を帯びてはいますが、海水で希釈(薄めること)されることにより、危険性は極めて少ないことがわかっています。

トリチウム水を含む処理水は、「某国」を含む全世界の原子力発電所から排出され続けていますが、現在までのところそれによって人体・自然界に明確な被害が出た、という報告はなされていません。

自分は、今の形の原子力発電それ自体は、少なくとも21世紀中には廃止されるべきものと考えています。
しかし、現在の人類文明が大量のエネルギー(特に電力)を必要とし、且つ化石燃料(石油・石炭・天然ガスなど)による動力や発電が、地球規模の気候変動の原因だというならば現実的に見て、今この技術を無暗に嫌悪したり放棄することは我が国にとって、あるいは人類全体にとってはなはだ「空想的」「非現実的」と言わざるを得ないと感じます。

とはいえ原子力(災害)はまだ完全に解明されたわけではないといわれています。
環境への影響の監視を怠らず、更なる省エネルギーを推進することを前提に、当面はこのエネルギーを運用していくことが「よりまし」な選択肢である、と思います。

問題は、根拠の薄い誹謗中傷により、漁業関係者などにいわば「二次災害」が降りかかることであって、そうした動きには正当かつ論理的に反論するべきであり、保障などには前向きに取り組むべきだと思います。

〇 日大アメフト部員、薬物事件
・・・わずかでもアメリカンフットボールをかじった者として、今回の事件はただただ、悲しいです。

「日本大学フェニックス」こそは西の「関西学院大学ファイターズ」と共に日本のアメリカンフットボールをリードし続けてきた偉大な存在でした。
稀代の名監督、篠竹幹夫氏(故人)に率いられ、フィールドを駆ける選手たちの姿は、体格体力に劣る日本人がいかにしてこの競技で本場・アメリカのレヴェルに迫ってゆくか、をテーマとした「サムライ・フットボール」の象徴でした。

通常、アメリカンフットボールのチームは2種類のユニフォームを持っていて、ホーム、ビジターで使い分けるものなのですが、日大のみは常に深紅のユニフォームであり、ビジターの試合で、対戦チームが同じ赤色の場合、相手がビジター用を着るのが長らく「不文律」として通用していたほどに、この競技において日大は特別な存在だったのです。

また日大の内部においても、アメリカンフットボール部は「芸術学部」と並ぶ「大学の顔」と言われ、1989年には『マイ・フェニックス』という一般商業映画まで制作され、東宝系で全国公開されたほどの人気でした。

そうした「特別扱い」が、いつしか腐敗・堕落の温床となってしまったのでしょうか。

数年前の関西学院大学との試合における「悪質タックル事件」によって内部の体質的な問題が明るみに出て、当時の指導者、スタッフは辞任することになり、そこから大学運営の不正発覚にまで波及する事態となったのでした。
その後、組織の健全化を旗印に現在の運営体制となったはずが、今回の事件とその対応によって、再びその信頼性が大きく揺らぐ結果となっています。

日本大学は学生数において我が国最多であり、100年を超える歴史と伝統をを誇り、法学部、医学部をはじめ多くの学部を有し、数多くの優秀な人材を世に送り出しており、この一連の問題はそれらOBをはじめ、就職を控えた現役学生にとって、あるいは日大進学を考えていた受験生にとって、計り知れぬダメージとなってしまっています。

自分は事ここに至ってはアメリカンフットボール部の「廃部」はやむを得ないと考えます。
何の罪もない一般の部員がかわいそう、という声もあるようですが、「不心得者」は一人、二人ではなく、OBや部外の者にさえ広がりかねない状態である、と聞きました。
現役部員のみに絞っても、彼ら全員が本当に「何の罪もない」身なのかどうか、を判定することはもはや不可能と言わざるを得ないと思われます。

ここは潔く「廃部」として、徹底した調査(これは刑事事件につながる事案です。「大学の自治」などという言葉を軽々しく持ち出すべきではないでしょう)を経て、「同好会」から再出発するしか、他に道はないと思います。
ここで生ぬるい対応をしていたら、日大のみか日本におけるアメリカンフットボールという競技全体のイメージにまでとり返しのつかない「傷」を残すことになってしまうかもしれません。

返す返すも大学運営側の初期対応のマズさが悔やまれます。

【9月】
〇 ジャニーズが喜多川氏の性加害認め謝罪
・・・これはコメントするのが非常に難しい問題です。いまだに実態がはっきりとしていない部分があまりにも多いと感じます。

ただ一つ言えることは、この国は「外国からの告発」か「関係者の生死」によってしか動かない国になってしまっている、ということです。

【10月】
〇 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模戦闘
・・・まず、事実関係を整理します。いまイスラエル軍(国軍)が戦闘している相手は、「パレスチナ自治政府」でも、「イスラム教徒」でもなく、あくまでも過激派テロ組織である、という点です。
報道などでも、いまだにこの点を混同したような記事が目立つのですが、あくまでもイスラエルの一般市民を虐殺し、数百人もの人を拉致したのは過激派テロ組織である、という事を忘れてはならないと思います。

その上で、それにしても一般のパレスチナ人の生活を破壊するような軍事攻撃で2万人(テロ組織側発表)もの人を死なせる、という行為は正当化できるものではない、というのが我々日本人の素直な感想だと思います。
「まきぞえ」というには、数と範囲があまりに大きすぎる、と。

国際法から言えば、軍隊(国軍)が戦闘していい相手はあくまでも「軍(またはゲリラ)」であって、一般市民を攻撃することは明確に国際法違反です。
ところが、かの地では誰が「一般人」で誰が「テロリスト(あるいはゲリラ)」なのか、その区別が全く存在しない。
これを「便衣兵」といい、いわば「法の抜け穴」のような存在となっているのです。

イスラエルとパレスチナ、どちらが正しいのか、という論文は、それこそ星の数ほど存在し、おそらく自分のような部外者には軽々に意見することさえできないでしょう。

ただ、とにかくこの「地獄」のような状況を一刻も早く終結させる必要があります。
こういう時のためにこそ「国連」というものがあるはずなのですが、何の指導力も発揮できていません。
こうなれば「超大国」というべき国が間に入って、とにかくすぐに停戦させ、「人質」を解放するよう働きかけるしか道はないはずなのですが、かの国にはその意思も能力もなくなってしまったのでしょうか。

このままでは、ガザ地区のパレスチナ人は完全に追い出され、それは周辺のイスラム諸国のイスラエルへの怒りに火を注ぎ、50年ぶりの「第五次中東戦争」あるいは80年ぶりの「第3次世界大戦」へと拡大しかねません。

かつて自分はこの項で「エルサレムがイスラエルの首都となるとき、終末が訪れる」という「聖書の予言(?)」を紹介しましたが、どうやら実現に一歩近づいているようです。

恐ろしい・・・

【11月】
〇 阪神タイガース、38年ぶり日本一
・・・長かった・・・カーネルおじさんも、大喜び!

でも自分的には今回の日本シリーズ、第一戦でボコボコに打たれたオリックスのエース、山本由伸投手が、阪神に「王手」を掛けられた第六戦、再び先発登板して、日本シリーズ新記録の14奪三振を記録して完投勝利したのが何といってもすごかった。
「男の意地」を見た気がしました。

来年はドジャースで大谷選手と共に戦うことになりましたが、「ワールドシリーズ」でも同じような活躍が見られるかも。

〇 宝塚歌劇団の俳優の女性が9月に急死した問題で、遺族側と歌劇団側が記者会見
・・・余談ですが、今や阪神タイガースと宝塚歌劇団は共に「阪急阪神ホールディングス」というグループの子会社であり、良くも悪くもともに注目を浴びた一年となりました。
この問題も「ビックモーター」「ジャニーズ」「日大」と同じく、運営の対応のマズさが目立ちましたね。

まあ、一般論として、警察だろうが自衛隊だろうが相撲部屋だろうが、「組織」と名がつけば上下関係があり、権力構造があり、派閥争いがあり、パワハラがあり、セクハラ(?)もある。
ただ、どうしても自分には理解できないのが「だからといって、なぜそんな短絡的な道を選んだのか?」という点。

これ、数年前に起きた「某大手広告代理店」の新人女性社員が同じ道をたどったのと重なってしまうんです。
彼女の場合、一流大学を優秀な成績で卒業してるんだから、職場の環境に耐えられなかったらさっさと退社して、自分に合った勤め先を探せただろうに、と。
今回の方も、誰もが憧れる「狭き門」を突破して音楽学校を卒業し、研修期間も終えているのだから、退団して別な道を行くことなんていくらでもできたんじゃないか、と思うんですが。

証拠もなく断言するのは乱暴に過ぎるのですが、やはりお二人に共通するのは、選ばれし「エリート」であった、という事ではないかと思うんです。
これは皮肉な意味ではなく、自分にかかる周囲の期待というものを、その聡明さゆえにまともに受けとめてしまった、という。

それは別に「あなたに期待してる」という積極的な意思表示でなくても、例えば何かをやり遂げたことでみんなが笑顔になってくれた、という「成功体験」に包まれると、真面目でひたむきな人ほどその逆、つまり「途中で投げ出したら、あの人たちが悲しむ」というような気持ちに憑りつかれて、はっきりというべきことが言えない、態度に出せない、というような。

「自分さえ我慢すれば」

自分に厳しいことは、とても素晴らしいことです。
でも敢えて今、彼女たちにもう少し「いい加減さ」「ゆるさ」があったなら、と悔やまれてなりません。

あらためて心よりご冥福をお祈りいたします。

(若き日、受験に落ちまくり、挫折しまくり、いい加減さMAXの、ゆるゆるオヤジより)

【12月】
〇 映画『ゴジラ-1.0』 全世界興行収入100億円突破。
・・・百億円、ひゃくおくえん、10,000,000,000えーん。

カネの亡者かよ!

〇 大谷MVP、史上初の2度目満票受賞(11月) → ドジャースへ移籍発表
・・・一千億円、いっせんおくえん、100,000,000,000えーん。

カネの亡者かよ!!!



てなわけで、今年も一年、お世話になりました。
良い新年をお迎えください。















# by simplex-YN | 2023-12-26 18:42